今、絵本を読むこと。

東北地方太平洋沖地震発生から1週間がたちました。
たくさんの尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げます。
同時に被災された方々に対し心よりお見舞い申し上げます。


13日(日)に予定していました、毎月第2日曜日のおはなし会は、
中止となりました。
毎月楽しみに集まってくださる子どもたちといっしょに、絵本を読むことは
できませんでしたが、毎日、被災地の子どもたちにも届くように…と祈りを
こめて、絵本を読んでいます。



先日、3歳のはるたろうとこんな話をしました。
地震があって悲しんでいる人たちに、どんなことをしてあげられると思う?」
と聞いてみると、
「はるくんはね、たくさん食べて、大きくなって、おうちを建ててあげるんだ」
ですって。
そうして決まって『だるまちゃんとだいこくちゃん』を読むのです。
もしかして、ですが、
だいこくちゃんの「うちでのこづち」と、だるまちゃんの「うちでのこづつ」から、
誰もが喜ぶものがざっくざく出てきたらいいのにね、と思っているのかな。


元気な私たちができることは、きっと元気を失わないことと、その元気の力
を使うことなのではないか、と晴太郎に教えてもらいました。


あったかいおうちも食べ物もあり、傍には家族がいる。
笑っている。笑うことができる。
話をする相手がいる。
転んですりむいたこと、野菜から虫が出てきてびっくりしたこと、赤いタイツ
よりもピンク色のタイツの方が似合うかなぁという相談…。
たわいのない話をする幸せを、日々感じています。


私にできることは何でしょうか。
「モノ」以上に届けたいものは、もしかして「お話」なのかもしれないと
気づきはじめています。
だから今は元気でいようと、その元気をひとりでも多くの子どもたちに届ける
ことが出来たら、と考えはじめています。