ピアノの思い出。

さえがピアノを習い出してからはや4ヶ月。
まさかもう発表会に出ることになってしまうとは。
きれいなドレスへの憧れと、「子どもと連弾なんて思い出になりますよ」
との先生のひと言から、「でます!弾きます!」ということに。


ちいさな指が鍵盤から落っこちてしまわないかと、いつも傍で見ています。

ピンク色の妖精のようになった娘に、もうその姿だけで涙がでそうでした。
ドレスを着ると、不思議なもので、背筋がピンとしたり、ふたつの手が
すっと前で合わさっていたり…本人もお姫様気分だったのでしょう。


とても堂々と弾けました。
わたしもそんな娘に助けられて、連弾も楽しく弾けました。
演奏が終わったあと「一回だけまちがえてしまったけど、すぐにまた
弾けたから大丈夫だったかなぁ」なんてことを言うので、
「まちがえただなんて分からないくらい、いっしょに楽しく弾けたよ」
と言うと、弾んだ笑顔がぴょんっと戻ってきました。


わたしが小さい頃は苦手だった、ピアノのレッスン。
でも、母とピアノのレコードを聴くのは大好きでした。


夏休みのプールが終わって家に帰ると、母が焼いているケーキのにおいと
アツアツのオーブンの熱気。
そして、開け放した窓を気にしながら聴いた、ショパン英雄ポロネーズ


今日、最後に、ピアノの先生が弾いたのは、その英雄ポロネーズでした。
レコードの音とは少し違い、先生から湧き出る力強い音と、その風景を
想像させてくれるメロディ運びに、嬉しさと懐かしさがこみ上げてきました。


隣でいっしょに演奏を聴いていた母も、そんなふうに感じていたかしら。
帰りの車のなかで、昔聴いた英雄ポロネーズと先生の英雄ポロネーズ、どちらも
英雄ポロネーズでどちらもすてきねぇ、なんてこと、話して帰りました。
でも、あの夏の風景が蘇ったのは、わたしだけだったかもしれません。


また、ピアノの思い出がひとつ、ふたつ、と増えました。

hanaのお菓子な展覧会と水景展

神楽坂kodamaで行っている3日間限定の「hanaのお菓子な展覧会」に行ってきました。
市川のお店はなかなか行かれなかったのですが、3日間限定の移動ショップが神楽坂に…という
ことで、さっそくお散歩に。


hanaさんのお菓子は、笑顔になるお菓子ばかり。
「このお菓子を手にとったひと、食べたひとがほころぶ顔」を思い浮かべて、ひとつひとつ
手づくりしているのだな、というのが伝わります。


お菓子の箱はsamiroさんデザイン。
samiroさんとは、柚木沙弥郎さん。
『つきよのおんがくかい』『魔法のことば』などの絵本でもおなじみです。
つまり、hanaさんは、samiroさんのお孫さん。
おじいちゃんの描いた動物をそのままクッキー型に、おじいちゃんの描いた絵をそのまま化粧箱に、
という素敵な家族のストーリーが、このお店にはあるのです。
あったかくていいなぁ。


そのあとは、外苑前のOPAギャラリー「水景」展へ。

5人の女性イラストレーターが描くそれぞれの「水景」は、涼しげで優しい手触りも感じられ、
ただただ素敵でした。
平澤朋子さんと忘れられない話をした雨ふりの昼下がり、でした。

オルセンの絵本、ROOK=SMOKE

リクエストしていた絵本が、2冊届きました。
『つきのぼうや』(福音館書店)でおなじみデンマークの絵本作家、オルセンの絵本。
1冊は"Rook"。
オランダの封筒に包まれて、おそるおそる開けると!!
オランダ語でした…。
オランダ人の旦那さんを持つお友だちに聞いてみようとした次の日。


"Smoke"が届きました。


すっかり忘れていたのですが、私はこの2冊が全く違う絵本だとばかり思っていて、
リクエストしたのです。
わー。どんくさい、わたし。


2冊ともとっても楽しい絵本で、さっそく英語版を子どもたちに読んであげました。


そして、もうひとつのお楽しみ。
届いた封筒にギッシリと貼られた切手の数々。

なにもこんなに貼らなくても!と思いますが、このセンスと遊び心が好きです。
いちばん気になった切手はこれ。

本の中に飛び込む少年?の切手。
何かの物語なのかな、誰が描いたのかしら、読書週間とかの記念切手かしら…、
などど、また別のストーリーを考えては、愉快な気持ちになるのでした。

ヒルズおはなし会、またどこかで。

約2年半の間、平日の夕方に開催してきました、六本木ヒルズのおはなし会。
この度、店舗の閉店にともない、おはなし会も最後となってしまいました。


まだ、お母さんのスリングにすっぽり入って聞いていた子が、おしゃべり
上手なおしゃまさんに。
最初ははずかしがりやさんだった子に妹ができて、すっかりおねえさんに。


みんなの、いろいろな成長を見させていただきました。
もちろん、絵本が大好きなお母さま方の、たくさんの笑顔も見させて
いただきました。
心から、ありがとうございました。


絵本を読む時間を通して、得るものがこんなに大きかったとは!
「さようなら」ではなく、また本店やどこかでお会いできたらと
思っています。


最後のおはなし会では、こんな絵本を読みました。
♪いっぽんゆびのはくしゅ
『はっぱのおうち』(福音館書店
『こぐまちゃんのみずあそび』(こぐま社)
『だーれかなだーれかな』(童心社
『おちゃをのみにきてください』(福音館書店
『しあわせならてをたたこう』(大日本絵画


はじめてにはくしゅの歌を歌ったので、1冊読むごとにはくしゅが
聞こえてきました。
小さな手でぱちぱちぱち…赤ちゃんは手をたたくのが大好きです。


最後の最後には、『しあわせなら手をたたこう』のしかけ絵本
歌いながら読み、みんなで手足を動かしました。
そして、思いました。
こうしてみなさんと絵本を読む時間、ほんとうにほんとうに、しあわせでした。
いつか、ランドセル姿を見せにきてほしいって、心から思っています。

Tiffany's Wedding Party

20年以上の付き合いになるお友だちの結婚式でした。
Tiffanyとは、昔のニックネーム。
私たちは、英会話学校の仲間同士、英語の名前(ニックネーム)で呼び合って
いました。
だから、今日はTiffanyとAnneとNancyとBrandyが揃って、本当に幸せな
笑顔をみんなで確かめ合いました。


思い出話は尽きることなく、英会話学校の帰りに渋谷駅で(制服で!)
何時間も話していたあの頃がよみがえってきました。


みんな大人になって。
お母さんになったり、お嫁さんになったり。
変わらないものがあるとすれば、やっぱり笑顔でした。


Tiffanyは今までで一番美しくて、大きな瞳からコロンとこぼれる涙が光って
いました。


ここのところ、結婚式に出席すると、泣いてばかりの私です。
この間は、「かなえさんを見てもらい泣きした」と花嫁さんに言われてしまい…。
実は、娘の姿が花嫁さんに重なるのです。
幸せな花嫁さんが読む、お母さんへの手紙。
そこに書かれている「お母さん」のように、私もなれるだろうか…なんて考えて
しまったり。
まだ5歳の娘を送り出すことを考えてしまうなんて、なんだか、ですね。


今日言われてびっくりしたこと。
そして、あんまり面白かったので、この先ずっと覚えていようと思ったこと。
 「かなえちゃんは、人間になったの2回目か3回目だよね」


学生のころから、おじいちゃんのように(おばあちゃんじゃないの?)分かって
いるふうだったとか。
それにしても大笑いでした。

あかちゃんおはなし会

人数がとても少なかったのですが、かわいい新人ちゃんにも出会えて、
楽しい30分でした。


読んだ絵本は
『いやだいやだ』(福音館書店
『きれいなはこ』(福音館書店
『よいしょ』(偕成社
『きゅうりさんととまとさんとたまごさん』(童心社


♪ぽっけのともだち、はんかちさーん
を歌いました。
エプロンにハンカチを忍び込ませておいて、
 はんかちさんをたたんでピアノにしましょ。どれみふぁそーそふぁみれどー
 はんかちさんをたたんでたいこにしましょ。どんどんどんどこどん〜
・・・というように、どんどんはんかちさんが小さくなって、最後は鈴に。
まるで手品を見ているみたいに、目がまあるくなっていくけいごくん。


おかあさんとも育児話が出来て、私までるんるんしました。

お誕生日のおいしいもの。


「ママ、なん歳になったか知ってるよ。」
ってお誕生日に娘に言われて、どきっ。
「23歳だから、ろうそくは3本ね。」
はじめて歳を聞かれたときから3年たったのですが、いつ本当のことを言おうか…。


今年は、のりこママからカステラが届きました。
毎年凝ったデコレーションで楽しませてくれる母ですが、今年はシンプルにカステラ。
切り口が本当に美しく、甘くふんわりしたにおいは、まさに幸せの代名詞でした。
お誕生日ケーキにカステラ。
それも粋な感じでいいな。

えほんぽけっとに登場した、KさんとOさんからも素敵な贈り物が。
どうして私の好きなもの、こんなに知ってるの?って思ってしまって、うれし涙。

りすづくし。

ころんとした手づくりクッキー。
絵本に出てくるりすが好きそうな、香ばしいお味。


贈り物に乗って届くあたたかい気持ちに感激、のお誕生日でした。
みなさんありがとう。
そしてそして、毎年必ず自分の誕生日にすること…自分の母子手帳を見るというのを
今年も夜中にしていました。


偶然にも、晴太郎が夜中におなか痛いと泣き出して一緒に起きてきたのが、
私の生まれた時刻。
母はどんなふうに私を産んでくれたのか、どんなふうに名前が決まったのか、
あれこれ想像して、改めてたくさん感謝したのでした。