かあさん、おはなしして。

岸田今日子さんが、娘のまゆちゃんに語ったお話や歌の数々を、
時々聞いています。
つい先日、福音館書店から『パンツのはきかた』が単行本化になったので、
思い出して聞いています。

岸田今日子さん/作で、佐野洋子さん/絵。
おふたかたとも亡くなられてしまったけれど、このぶたさんの愉快な絵本は
ちゃんと残りました。
そして、これから先も、たくさんの子どもたちの「パンツ応援歌」になって
ほしいなぁと願います。
だから、わたしも、おはなし会や自分の子どもたちに歌っています。


ここのところ、さえとはるたろうのお楽しみは、ママのおはなし。
毎日「ママ、おはなしつくって。」
しかも「物語みたいにおはなしして。」


保育園に歩いていく途中。
保育園から帰ってくる道すがら。
夜、眠りにつく前。
一日多くて3回、私は「続編」を語っています。


登場人物や場面設定を指定されるので、どうにか応えようと必死です。
でも、びっくりする顔や、ホッとした顔、笑い顔、怖がる顔…
色々な顔が見れて、私のほうが楽しんでいるのかもしれません。


忘れないように、少しずつ書いておこうと思います。
いちごの王国にさえが連れていかれる話。
神山町動物園につぎつぎと動物が仲間入りする話。
はるたろうが一人で買い物へ行こうとすると、エレベーターが止まらずに
雲の上に行ってしまう話。
まだまだいっぱい。
ちょっと、作家になった気分です。


岸田今日子さんの語りは、とても耳に心地よく響きます。
こんなふうに語ってあげたい、といつもいつもお手本です。