不思議な金魚のものがたり

今朝、悲しいことが起こりました。
お祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚さんの中の一ぴきが、水草の間で
動かなくなっていました。


そういえば、さえに「金魚に名前をつけて、かわいがってあげようよ」と話すと、
まっ先に「じゃあ、この黒い金魚さんのお名前つけるね」と名づけた一ぴき。
その名も「アオキくん」。青木くん?


驚いたことに、さえは「ママ、この金魚さん、オレンジ色になっているよ」と。
え? 青木くんは、黒いデメキンじゃあ…。
たしかに、硬くなってしまった青木くんは、黒い部分が薄くなり、オレンジ色に見えました。
だから、「ほかの金魚さんといっしょの、オレンジ色になりたかったんだね」と
話しあって、答えを出しました。


青木くん、さようなら。
お祭りの次の日に、金魚バチから飛びだして先に天国へ行った、オレンジ色の
金魚に会えたかな…。


今日は、『きんぎょ』を読みました。

大切にしている金魚を図書館に連れて行くと、本棚にまっ赤な本があって…。
静謐な図書館の空気と、不思議な世界への入口のような赤い金魚のしっぽ、
主人公のジェジェといっしょに、ドキドキする絵本です。


子どもたちと、今朝のことを思い出しながら、不思議の国を少しのあいだ
飛びまわりました。


一日の終わりにふと、青木くんは「青・黄」くんなのかなぁと。
さえは、無意識に色を意識した名前をつけたのかなぁと。
でもこれが「赤・黄」だったら、2色混ぜるとオレンジなので、なんとなく
しっくりくるのですが。
それにしても、不思議な気分いっぱいの一日でした。