あれから4年たちました。

4回目の1月30日がやってきました。
いつから数えているか、というと、朝絵が生まれた日から。
1月31日の朝まで、どんなふうに過ごして、どんなことを考えて
いたのか絶対に忘れないように、毎年いっしょうけんめい思い出す日。


大きなお腹をかかえて、とにかく歩いた日でした。
体中に鍼をうってもらって、体を温めた日。
そして、これから産まれてくる子に、大好きな絵本を読んだ日。
たしかオルセンの『かぜ』(文化出版局)でした。
強い風の吹く外でめいっぱい遊んだ女の子の髪の毛を、おかあさんが
やさしく梳かす、最後のページが大好きな絵本なのです。


産声を聞くまでの時間も、はっきりと思い出せます。
やがて娘が大きくなって母になるころ、じっくり語ってあげたい
私の娘だけの物語だから、一瞬一瞬を覚えていようと思うのです。


1月30日。
今日は『かぜ』をひっぱりだそう。
そして少し不揃いな前髪を切って、いっしょに写真を撮ろう。