贈り物の包みかた

昔から、包装紙など「包めるもの」を集めるのが好きなわたし。
手裏剣に独楽、きつねに鶴…折り紙のレパートリーを増やし続ける娘。
ちょっとした手土産を、さりげなくケーキの箱やきれいな袋に入れる母。
この女3世代、確かに同じ血が流れてる、と思っていました。
共通点は「折ること」そして「包むこと」。


ABCのワークショップに、参加しました。
いつもはMCをする立場、今日はひとりの生徒になりました。


テキストは『和のこころを伝える 贈り物の包み方』(誠文堂新光社)。
この本を贈り物として、和紙で包み、水引きで結びます。
折形という包みの礼法を学び、背筋がしゃんとした気分になりました。

ずいぶん前に読んだ、竹下文子さんの『木苺通信』に書いてあるくだりを
思い出していました。


  折るという字と、祈るという字は、なぜ似ているのだろう。


娘の折る折り鶴にしても、ていねいに折り目をつける一折り、一折りに、
祈りが込められているように思えるのです。
千羽鶴は、その祈りの形。祈りを届けることでしょう?


贈り物を包むとき、相手の顔を思い浮かべたり、相手が喜ぶ顔を想像したり、
自分の思いが届いたらな、と願う、祈る、そんな気もちが折り目に込められます。


そんなことを考えたワークショップでした。