3月28日が終わってしまう前に。

以前から会いたい、会いたい、と思っていた中川宋弥さんの講演会が
無事終了しました。


この日をどれだけ長い間夢見ていたでしょう。
長い夢から覚めてしまいそうな、少し恐ろしい気持ちでもありました。
出会いは『ノンちゃん雲に乗る』の表紙画。
今日お話を聞いて、色の謎が解けました。


海の青。
水の青。
そして、春の緑色。

新しい版は、春の緑色が菜の花の黄色になっていたのです。
初版の緑色は、今の、この季節を思わせる、初々しさをも思わせる
黄緑色がまあるく描かれていました。


原始と図書。
たっぷり2時間語っていただきました。
要約することは難しく、ただ、今は一つひとつの言葉の重みと意味を
じっくり租借しているところです。


作品展がはじまった3月25日。
奥様の中川李枝子さんとご一緒に、お立ち寄りくださった宋弥さん。
ずうずうしくも、ひとことメッセージをお願いしました。

大きな大きな建物
図書が一杯ある
その支柱のたもとに作品がある(なかがわそうや)


わたしは本がだいすき(なかがわりえこ


しっかりとした支柱も守っていかなければ…と思いました。
たくさんのひとに届けたい図書のために。
図書を探しにくる子どもたち、たくさんの方のために。
作品に込めた思い(中川先生は「情念」という言葉を使われました)を
届ける場であり続けるために。


そんなことを、今日という日が終わる前に書きとめておきたかったのです。