秋風と本店おはなし会
夏の終わりが、1年でいちばん好きです。
少しずつ、風が変わり、空のいろが変わり、ああまた一つの夏が
向こうへいってしまうな…という心細い感じが。
でも同時に、キラキラ、ギラギラした夏が浮かびあがって、
思い出し笑いをしたり。
このくすぐったい感じが、たまらなく好きです。
学生の頃、演劇集団キャラメルボックスのお芝居を演じたことがあります。
「ナツヤスミ語辞典」の中のセリフ
ぼくらには季節は2つしかない。
夏と、夏を待つあいだ。
わたしも、ちょっとそうかもしれません。
夏が終わるのが好きなのは、また次の夏を待つ間が好きだから。
つまり、、、1年じゅう、好きなのかもしれません!ね。
さて、秋風がやっと感じ始められた、9月のおはなし会でした。
♪おおきなたいこどーんどん
『とんとんとん』(フレーベル館)
『うれしくてうれしくて』(くもん出版)
『スプーンくん』(BL出版)
♪1本と1本でたこやき食べて
『おおきくなりたいこりすのもぐ』(福音館書店)
『おつきさまこっちむいて』(福音館書店)
今日のセレクトも、とても楽しめました。
子どもたちの表情はもちろん、お母さんやお父さんたちが、ニッコニコ
しているのが読み手によく映りました。
中秋の名月(今年は23日)に向けて、毎月「お月さま観察」をしている
はるたろうを思い出して読んだ、『おつきさまこっちむいて』が
今日のわたしの1番。
はるたろうがニコニコしていると、お月さまはニコニコが見たくて、
お空に出てくるんだよと話しています。
雲に隠れたり、雨が降って見えないときは、お空に向かってニコニコ
してみせて「明日はでてきてねー」と叫んでいるはるたろうです。
この絵本に登場する男の子と、ちょっと似てるな。
季節にぴったりの絵本ばかりでした。